教育(進路就職)
進学から修了まで
(大学院)

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生物工学コースでは、物理学、化学、生物学、化学工学、情報科学を広く深く修得し、人類社会の安定と福利に貢献する人材の教育を目指しています。120年にわたる本研究科の醸造学・醗酵工学・応用生物工学の伝統に加え、生物工学分野の発展を踏まえた研究に取り組むことで、さまざまな生物が持っている本質的なシステムとその動作原理を理解することが可能です。

また、生物工学(バイオテクノロジー)分野におけるグローバルリーダーとして活躍する研究者・技術者の養成に取り組んでいます。日本と国際社会の懸け橋となる人材育成を目指した留学生を対象とした英語での講義から構成されるバイオテクノロジー産学共創グローバル人材育成特別プログラムは、その取り組みの1つ。さらに、国際的リーダーシップ力の獲得と強化を目指した生物工学ダブルディグリープログラムを設けています。

このコース・プログラムにおいては、ほぼ全ての授業科目を、留学生と共に英語で履修します。これにより、英語での自己表現力や討論能力を身につけることができます。さらに、研究室配属を通じた対面指導による修士研究により、人類社会に貢献するために必要なリーダーシップ力、デザイン力、国際性の涵養、複眼的視野、独創的視点の獲得を図っていきます。

また、ティーチング・アシスタント(TA)やリサーチ・アシスタント(RA)などの、学生支援制度が充実しています。

博士前期課程(2年間)

大学院生物工学専攻は博士前期課程 (2年間) とそれに続く博士後期課程 (3年間) からなっています。博士前期課程では、以下にあげる多種多様な教育を実施します。

  1. 生物工学(バイオテクノロジー)における高度かつ最新の専門知識と技能の修得を目的とした基礎分野科目の修得
  2. 実社会での活用を目的としたプログラムの設置。国際的に活躍できる人材育成を目指した全面的な英語での講義・修士論文発表
  3. 研究室配属を通じた対面指導による修士研究
  4. 生物工学国際交流センターの協力のもと、博士前期課程1年次夏休暇を利用して、タイ王国4大学にて40日程度の研究に従事。語学の研修、外国文化などの学習を経験する国際性涵養プログラムへの参加
  5. 工学に基軸を持ち、かつそのシーズの事業展開力を併せ持つテクノビズ人材を育成する産学官共創コース、事業展開を図る経営の基礎を身に着ける経営基礎力科目類、研究を通じたシーズの事業展開の実践力を身に着ける実践力科目類、専門分野の基礎力を修得する研究力科目類を設定

※博士前期課程 (2年間) を修了した卒業生の就職先企業としては、食品・飲料、化学・化粧品、製薬、電気・製造など幅広い分野があるほか、卒業生の数%が博士課程後期に進学しています。
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  • 生命工学 生命工学
  • 生物資源工学 生物資源工学
  • ゲノム機能工学 ゲノム機能工学
  • 微生物学特論 微生物学特論
  • 分子微生物学 分子微生物学
  • 細胞動態学 細胞動態学
  • 細胞工学特論 細胞工学特論
  • 生物化学工学特論 生物化学工学特論
  • 生命環境システム工学特論 生命環境システム工学特論
  • 細胞製造論 細胞製造論
  • ナノバイオテクノロジー ナノバイオテクノロジー
  • バイオテクノロジー特論 バイオテクノロジー特論

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授業科目 単位数 授業科目の区分 毎週授業時間数
必修 選択 専門教 育科目 高度 国際性 涵養 教育 科目 高度 教養 教育 科目 1年次 2年次
時間割コード 学期
生 物 資 源 工 学 A 1 2
生 物 資 源 工 学 B 1 2
ゲ ノ ム 機 能 工 学 2 2
微 生 物 学 特 論 A 1 2
微 生 物 学 特 論 B 1 2
分 子 微 生 物 学 2 2
ナノ バ イ オ テ ク ノロ ジ ー 特 論 A 1 2
ナノ バ イ オ テ ク ノロ ジ ー 特 論 B 1 2
細 胞 動 態 学 A 1 2
細 胞 動 態 学 B 1 2
細 胞 工 学 特 論 A 1 2
細 胞 工 学 特 論 B 1 2
生 物 化 学 工 学 特 論 2 2
生 命 環 境 シ ス テ ム 工 学 特 論 2 2
生 命 工 学 2 2
細 胞 製 造 論 2 2
バ イ オ テ ク ノ ロ ジ ー 特 論 2 1 1
生 物 工 学 ゼ ミ ナ ー ル Ⅰ 2 2 2
生 物 工 学 ゼ ミ ナ ー ル Ⅱ 2 2 2
生 物 工 学 実 験 2 6
生 命 先 端 工 学 特 論 Ⅰ 2 集中
生 命 先 端 工 学 特 論 Ⅱ 2 集中
授業科目 単位数 授業科目の区分 毎週授業時間数
必修 選択 専門教 育科目 高度 国際性 涵養 教育 科目 高度 教養 教育 科目 1年次 2年次
時間割コード 学期
共 通 工 学 英 語 I 2 2
工 学 英 語 Ⅱ 2 2
海 外 フ ィ ー ル ド ス タ デ ィ S 1 3
OJE 方 式 に よ る 演 習 Ⅰ 2 2
OJE 方 式 に よ る 演 習 Ⅱ 2 2
イ ン タ ー ン シ ッ プ 1 集中
ビ ジ ネ ス 日 本 語 Ⅰ 2 2
ビ ジ ネ ス 日 本 語 Ⅱ 2 2
〔修了要件〕
(生物工学コース)
上記科目から必修科目4単位を含めて14単位以上、専門教育科目から24単位、高度国際性涵養教育科目から4単位及び高度教養教育科目から2単位以上を含み、合計30単位以上を修得し、修士論文の審査に合格すること。
(産学官共創コース)
産学官共創コースには、俯瞰力科目類として産業技術論、実践力科目類としてインターンシップ・オン・キャンパス1・2の必修科目があり、これらを10単位及び、研究力科目類として生物工学コース又は生物工学ダブルディグリープログラムの開設する専門教育科目において必修科目も含め20単位以上、専門教育科目から26単位、高度国際性涵養教育科目の単位から2単位及び高度教養教育科目から2単位以上を含み、全体で30単位以上を修得し、修士論文の審査に合格すること。

博士前期課程就学
スキームの多様化

ダブルディグリープログラム

ダブルディグリープログラム*1 は、豊かな生物環境、より有用な生物資源の探求とその持続的な活用を推進するバイオテクノロジー分野での最先端の研究者の育成を目的としています。また研究能力を獲得すると同時に、ASEANと日本をつなぐセンスを持つ技術者の育成も図っていくプログラムです。大阪大学とASEANにある協力大学*2に入学し、2つの大学にて所定の単位を修得。修了時には大阪大学の修士学位に加えて、協力大学の修士学位取得が可能です。

*1
CAREN「アジア人材育成のための領域横断国際研究教育拠点形成事業 (Center for the Advancement of Research and Education Exchange Networks in Asia) 」のもと、ダブルディグリープログラムが構築されました。
*2
インドネシア・バンドン工科大、タイ・マヒドン大、タイ・モンクット王トンブリ工科大学。

Osaka University International Certificate Program(OUICP)

大阪大学博士前期課程在学中に1年間のOUICPに登録し、ASEANキャンパス協力大学*3 において、2か月程度の海外研修と授業を履修することで単位を取得することにより修了証が発行される制度です。

*3
大阪大学ASEANキャンパスプロジェクトで緊密な協力関係が構築された大学。バンドン工科大(インドネシア)、タイ・マヒドン大(タイ)、ベトナム・ベトナム科学技術アカデミー(ベトナム)、ブルネイ・ダルサラーム大学(ブルネイ)、スルタン・シェリフ・アリー・イスラミック大学(ブルネイ)、ブルネイ工科大学(ブルネイ)

博士後期課程(3年間)

博士前期課程における幅広い分野の深い修得を踏まえ、他分野との連携・協働を行い、人類社会に貢献するために必要な国際社会でのリーダーシップをとって活躍する力、デザイン力、国際性の涵養、複眼的視野、独創的視点の修得を目指したより専門的な科目を設置し、豊かな人格と教養、倫理観をもったグローバルリーダーとして貢献できる能力を養います。

工学に基軸を持ち、かつそのシーズの事業展開力を併せ持つテクノビズ人材を育成する産学官共創コースを設け、事業展開を図る経営の基礎を身に着ける科目、産学官共同研究を通じたシーズの事業展開の実践力を身に着ける科目を配置。卒業生は教育や研究のプロフェッショナル、食品・飲料、製薬などの分野で活躍しています。進路就職ページへ

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授業科目 単位数 授業科目の区分 毎週授業時間数
必 修 選 択 専門教 育科目 高度 国際性 涵養 教育 科目 高度 教養 教育 科目 1年次 2年次 3年次
学期
時間割
コード
春~夏 学期 秋~冬 学期 春~夏 学期 秋~冬 学期 春~夏 学期 秋~冬 学期
生 物 機 能 工 学 特 論 Ⅰ 2 2
生 物 機 能 工 学 特 論 Ⅱ 2 2
生 命 反 応 工 学 特 論 Ⅰ 2 2
生 命 反 応 工 学 特 論 Ⅱ 2 2
生 物 工 学 ゼ ミ ナ ー ル Ⅲ 1 2
生 物 工 学 ゼ ミ ナ ー ル Ⅳ 1 2
生 物 工 学 ゼ ミ ナ ー ル Ⅴ 1 2
生 物 工 学 ゼ ミ ナ ー ル Ⅵ 1 2
生 物 工 学 ゼ ミ ナ ー ル Ⅶ 1 2
生 物 工 学 ゼ ミ ナ ー ル Ⅷ 1 2
海 外 フ ィ ー ル ド ス タ デ ィ S 1 3
〔修了要件〕
(生物工学コース)
上記科目から6単位以上を修得し、博士論文の審査に合格すること。
(産学官共創コース)
産学官共創コースには、産業技術論特論、インターンシップ・オン・キャンパス特論の選択科目があり、これらから4単位以上、生物工学コース又は生物工学ダブルディグリープログラムの開設科目を含め6単位以上を修得し、博士論文の審査に合格すること。

他大学などからの
大学院生の受け入れ

大学院生物工学専攻では、バイオテクノロジー学科目の卒業生だけでなく、広く他学部、他大学からの進学者、社会人大学院生の募集、受け入れを行っています。

※興味のある方は、受け入れ希望の研究室までまずは相談

※博士前期課程では、筆記試験と口頭試問からなる一般の入学試験に加えて、推薦入学特別選抜制度による入学試験も設置。
※詳しい入試情報については工学研究科入試情報のページを参照。
※例年、春頃に工学研究科大学院説明会を開催 (2020年度は新型コロナウイルスのため、実地開催が中止となりましたが、生物工学専攻独自でウェブ上での大学院進学説明会を開催しました)