教育(進路就職)
入学から卒業まで
(学部)

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1年

応用自然科学科に入学後の1年次には、幅広い教養、社会人としての基礎的素養を身につけるためのカリキュラムが組まれています。全学共通教育科目、専門基礎教育科目、さらには応用自然科学科で共通の専門教育科目を学びます。1年次終了時に、バイオテクノロジー学科目、応用化学科目、物理工学科目、応用物理学科目への分属希望調査が行われます。一般選抜で入学した場合は、1年次の成績と希望をもとに分属が行われますが、学校推薦型選抜による入学者は、所属学科内の希望する学科目へ優遇的に分属されることになります。

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2年

バイオテクノロジー学科目に分属後、バイオテクノロジーコースの専門教育科目がスタートします。専門教育科目では、さまざまな生命現象の機構を解明し、それらのメカニズムを工学的に応用するための学術的、かつ先端的な技術についての教育が行われます。

バイオテクノロジーコースカリキュラムの5本の柱

  • 基礎生物化学 遺伝子から生態に至るまで生物科学の基礎を身につけます。
  • 生物化学 生物が関わる現象を化学の力で解き明かす力を身につけます。
  • 生物化学工学 生物を利用したものつくりを具現化する工学的素養を身につけます。
  • 生物情報物理 生物学を数学、物理学、情報科学と融合させる力を身につけます。
  • 専門工学英語 世界で堂々と活躍できる英語力、自己表現能力を身につけます。

カリキュラム

カリキュラム
教育目標 学習目標
教養 A 豊かな人間性と社会性のための広い教養を身につけている。
高度な専門性と深い学識 B 遺伝子から生態に至るまでの生物科学の基礎的知識を体系的に理解している。
高度な専門性と深い学識 C 生物が関わる現象を化学の力で解き明かす知識ならびに思考力をもっている。
高度な専門性と深い学識 D 生物を利用したものつくりを具現化する工学的素養を身につけている。
高度な専門性と深い学識 E 生物学を数学、物理学、情報科学と融合させる力を身につけている。
国際性 F 生物工学によって生み出された物質・技術を、英語力、自己表現能力により国際社会に発信することができる。
デザイン力 G 生物工学分野について自ら設定した課題について、基礎生物科学、生物化学、生物化学工学、生物情報物理、のいずれかの学問領域において研究手法をデザインし、実践することができる。
独自の教育目標 H 安全・安心で豊かな人類社会の発展に果たす生物工学の役割を理解し、生物工学を真に人類の発展に活かすことができる高い倫理観を身につけている。

3年

引き続きバイオテクノロジーコースの専門教育科目を学ぶと同時に、学生実験が始まります。

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  1. 基礎生物科学実験(細胞観察と遺伝子操作、植物の形質転換)
  2. 生物化学実験(生体分子の定量と分離、天然物の単離・精製・誘導体化、酵素反応速度論解析)
  3. 生物化学工学実験(流加培養とそのスケールアップ)
  4. 生物情報物理実験(タンパク質の構造と安定性測定)

上記の実験を行い、4年次での卒業研究実験の基礎を身につけます。学生実験を通して学習した事柄と実際のバイオテクノロジー産業の現場、最新の研究成果との照らし合わせによって、バイオテクノロジーにおけるものづくりについて総合的に考察・学習していきます。また、学生実験をほぼ終了した段階で工学における安全と倫理の講義を受け、研究室配属を控えた一研究者として行動するにあたって発生する責任と倫理についても学習します。

また、教養での英語学習に続いて専門工学英語を履修し、バイオテクノロジーに関連した英語力を学ぶ必要もあります。高等専門学校生は、5年生を卒業(見込)後、本学の編入学試験に合格すれば、3年次に編入学することが可能です。

4年

成績と希望調査をもとに、工学研究科生物工学講座の6研究室、生物工学国際交流センターの2研究室、情報科学研究科の2研究室、産業科学研究所、蛋白質研究所のそれぞれ1研究室、計12研究室に各々が配属されます。生物による医薬品生産、さらには地球環境の保全を目指し、遺伝学や細胞工学、生物化学工学などの分野における先端技術に関する研究を行います。卒業生の多く (約90%) は大学院へ進学し、その他の卒業生は就職しています。
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