概要
専攻長のメッセージ

専攻長のメッセージ

私たちの専攻は、120年以上にわたる歴史を持ち、醸造学・醗酵工学・生物工学の伝統をふまえ発展をつづけてきており、今年度から母体となる学部の学科目の名称を「バイオテクノロジー学科目」と新たに変更しました。バイオテクノロジーは、SDGs(持続可能な開発目標)の必要性が増すなかで、これまで以上に重要視されています。

学科目は産業バイオをリードする教授陣から構成され、物理学、化学、生物学を基礎とするわが国の工学部でもユニークなカリキュラムを組んでいます。生命現象のメカニズムを理解し工学的に応用するために、ゲノム工学、生化学、分子生物学、細胞工学、生物物理化学、幹細胞工学、そして生物化学工学などの分野における先端技術に関する研究と教育を行い、国際社会で活躍できる人材の育成を目指しており、卒業生は食品、環境、創薬・医療、先端機器、化学などさまざまな分野で活躍しています。

微生物からヒトを含む動植物までの幅広い生物を対象に研究を行っており、特にアグリバイオ、ケミカルバイオ、フードバイオ、ファーマバイオの4分野に重点をおいています。食品、医薬品、農薬などに使う有用物質の探索と生産理論の確立、食品の品質や環境評価技術の開発、新しい生物機能の開発、そしてバイオ医薬の製造と分析、さらに再生医療などの未来医療技術の開発など、生物に学ぶものつくりによる産業社会の問題解決を目指しています。