入学希望
卒業生からのメッセージ
私の仕事は、新薬になる可能性を持つ化合物を見つけ出すことです。分子スクリーニングは、ダイヤの原石を探すようなもので、“にせもの”も多く含まれているのが難しいところ。“真の原石”を見つけ出すには、経験とさまざまな手法が必要です。薬学の知識だけでなく、工学の知識も必要とされますが、生物工学コースで培った知識とセンスが今の私の強みになっています。また海外勤務の機会にも恵まれ、現地の生活では英語の必要性を痛感しました。これから生物工学コースに進む方には、ぜひ語学力の向上にも励んでいただきたいです。
武田薬品工業株式会社
水上 温司さん
知的財産部の一員として、知的財産の出願・権利取得、特許侵害調査などの業務を手掛けています。
生物工学コースで学んだことが今の仕事に十分に活かされています。
研究者として1つの分野を追求するのも興味深いのですが、幅広い分野を学ぶこともとても有意義です。応用生物工学コースには、そのための環境が十分に用意されていると思います。
サントリーホールディングス株式会社
立石 明子さん
生物工学コースでユニークな授業や実験を経験し、生物が持つ無限の可能性に魅了されたことが、今の仕事につながっています。学生時代に生物学はもちろん、化学や物理学、電気工学、さらには生物学と工学を融合した「ものづくり」という考えを学び、『生物が持つ力を引き出し、みんなの役に立つものづくりがしたい』という思いを持つようになりました。現在の仕事である発酵技術の開発はその1つです。世界中の人の役に立つことを目指し、生物工学コースで得た知識と経験を活かして、日々の仕事に取り組んでいます。
味の素株式会社
佐野 良介さん
ダブルディグリープログラムに参加して、大阪大学とインドネシアのバンドン工科大学の2つの大学院に所属して、両大学院で修士号を取得することができました。通常、修士課程は2年で修了となりますが、私は3年で2つの大学院を修了しています。バンドン工科大学では、海外のいろんな人の考え方や習慣などを肌で感じ取り、貴重な経験を通して世界が広がりました。留学生活で得た海外の友人とのつながりは、今でも私にとってかけがえのない財産です。研究と留学を両立したい方は、ぜひ学生のうちにトライしてみてください。(2019年2月:在学時のインタビュー)
キリンビール株式会社
山本 佳奈さん
培養工学を基盤に、微生物バイオプロセスや環境微生物を扱う研究室を主宰しています。
関西大学工学部の卒業後に生物工学コースに進み、博士課程までの5年間在籍しました。在籍中にはバイオテクノロジーの基礎と工学を多角的に学ぶと同時に、バイオ技術者としてのパッション(情熱と哲学)を学んだと思います。これから生物工学コースで、バイオ技術者、アカデミア研究者としての第一歩を踏み出すみなさんにもパッションを学び取り、自分だけの新しい色を持つパッションをぜひ見つけていただきたいと思います。
北見工業大学
小西 正朗さん
岡山大学農学部を卒業後、大阪大学大学院工学研究科で博士号を取得し、現在はキッコーマン株式会社に勤務しています。大阪大学では、修士課程でNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクトに参加させていただき、ドイツ留学を経験しました。現地で経験したグローバルな視点や工学部・工学研究科ならではの社会実装へ向けた研究者としての考え方などは、今の研究に大変役立っています。若いみなさんにも、新しい環境に飛び込む勇気を持って、どんどんチャレンジしてほしいですね。学生のうちにしか経験できないことが、世界にはたくさんあると思います。
キッコーマン株式会社
光永 均さん
バイオ医薬品の分析・申請業務に携わっています。開発品について分析法をつくり、安定性の確認・詳細な品質分析を行うことで、最終的な規格を制定する仕事です。分析分門では分析科学の知識だけでなく、製造に対する理解も必要になりますが、応用生物工学コースで学んだ生物工学や有機化学などの知識が私を助けてくれています。みなさんが将来、SpecialistあるいはGeneralistのどちらを目指すことになっても、幅広い基礎知識はきっと自分を助けてくれるはずですから、ぜひいろんな経験を学生のうちに積んでいただきたいです。
第一三共株式会社
滝野 里枝さん
アメリカから帰国後に、帰国子女の受け入れ制度が整っている大阪大学工学部に進学しました。現在在籍している研究室では、分析科学を中心に行い、試料に含まれる化学成分の種類を分析したり、解析のための物質の分離方法を探って新たな分析手法を開発したりしています。医療・食品など幅広い分野に利用できる研究ですから、やりがいは十分です。工学部は勉強だけでなく、学生同士の交流、留学、部活でもいろんなことが学べる環境ですし、就職面のサポートも充実しています。いろんな人との出会いがあり、たくさんの経験を通して人として成長できるのが、大阪大学の一番の魅力です。(2020年2月:在学時のインタビュー)
日本ロレアル株式会社
佐藤 安里瑳さん