オートクレーブ


  • 私が 4 年生の時,まだ熱いオートクレーブを開けて中をのぞくと,フラスコ内から寒天培地が私の顔をめがけて飛んできました。若かったので,ボールをよけるように顔をそらして助かりましたが,天井を汚しました。今では学生にしつこいくらいに言っています「X リットルのフラスコには 0.5 X リットル以上の培地を入れるな」と。

  • 私の経験では、90℃ 以下まで、さまして開けると突沸しないようです。

  • 後輩がオートクレーブから寒天培地を取り出そうとしたところ、突沸して手にはめていた軍手にかかり、脱ぐのに手間取り 2 度の火傷を負いました。別の後輩が消泡剤を入れたフラスコを取り出す際、突沸して栓が飛び、やはり火傷しました。何れの場合も 90℃ まで下がるのを待ってからオートクレーブから出した場合です。カマの温度 (厳密には温度センサーの位置の温度) が 90℃ を切っていても、粘度が高い液体や大量の液体は、100℃ 以上である場合があり、非常に危険です。90℃ で取り出したい場合、突沸しても火傷しない体勢で (もちろん突沸の可能性がある溶液の場合 80℃ くらいまで待つのが正しい)。



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